今回は2020年夏季アニメで、特に印象に残った3作品の感想をただひたすらに書き綴っていきます。
1. 彼女お借りします(かのかり)
1話視聴時点では私の中で期待度№1のアニメでした。・・・が、話数を重ねるごとにインパクトは薄くなっていった感じですね。
12話見終わっての感想や疑問点を列挙すると以下の通り。
- 水原 千鶴が木ノ下 和也の事をどう思っているのかいまいち判断できない
- 瑠夏ちゃんの病気?の説明が簡略的過ぎる
- 七海 麻美に残る謎
- 桜沢 墨の出番の少なさ
千鶴が主人公の事をどう思っているのかいまいち判断できない
最初の内は和也の完全な片思いで、千鶴は主人公の事を『一人の客』としてしか見てなかった。
序盤はもちろんこれでいいんですが、12話見終わった時点でも結局そのままで終わってしまった感じが・・・。
中盤辺りで体調不良で海に落ちた千鶴を命懸けで救助した和也の事を、千鶴が明確に恋する展開になるのかとも思ったのですが・・・実際にはそうはならずに、ちょっとその辺りがモヤモヤしました。(そもそも、海に落ちた理由も、9割方和也に問題があるんですけどねw)
結局、千鶴って和也の事をどう思ってるんですかね・・・。表に出さない、もしくは自分自身が気付いていないレベルで、心の奥底には『好き』って気持ちが芽生えているのかな。その辺の描写がいまいち薄かったのも気になるところ。
最終話の麻美との会話でもその辺がいまいち読み取れませんでした。
2期に期待!!
瑠夏ちゃんの病気?の説明が簡略的過ぎる
先天性の病気で、心拍数が人よりも少ないるかちゃん。
そのためか、「小さい頃は『ドキドキ』といった感情を経験したことがなく、恋をすればもしかしたら?と思い、レンカノを始めるも、レンカノを利用するような軽薄な男の人と一緒にいても全然ドキドキできなかった。でもなぜか和也に対してだけはなぜか違った。」
的な内容が、第7話のエンディングで音声無しの映像だけで語られました。あくまで簡略的な表現方法でしたので、そこまで詳細な情報は入ってきません。っていうか、EDを見るのを飛ばしたりしている人にとっては結構致命的な情報欠落になるのでは・・・。
まぁぶっちゃけ・・・和也は瑠夏ちゃんの想いに応えて、他の女性との関係はきっぱりと終わらせるのが間違いなく一番のハッピーエンドだと思う(続くかどうかは別問題にして)。「彼女欲しい欲しい!」とか言いながら、あんなに可愛い瑠夏ちゃんからの申し出をあそこで迷う理由がさっぱり分からねぇよ!!(家族行事にいきなり首を突っ込むところはさすがにメンヘラちっくでしたが・・・)
相手からの独占欲、上等です。
七海 麻美に残る謎
OP映像や、序盤の麻美を見る限りは、和也と他の女子との関係を徹底的にかき乱しに来るヒールの役を担うのかと予測していましたが・・・思った以上に終始おとなしかったですね。最終話も千鶴との修羅場になるとばかりに思っていました。
そもそも最終話の千鶴との会話の中で、「私はもう恋をしないと決めた、隠れ蓑として手ごろな所で和也を選んだ」みたいなことを言っていましたが、その『恋をしない』に至った理由は結局は語られずでした。
というか、最終話ではなんかパパ活的なことしてるし・・・行動や性格が全然読めないー!もしくはあれはパパ活じゃなくて、『恋をしない』が克服できた結果の描写だったりするんですかね?
まぁこちらも2期に期待です。
桜沢 墨の出番の少なさ
OPやED映像では、他の3人と同じぐらいに1話からガンガン登場してきていたのですが、本編に出て来たのは11話になってようやくで、しかも性格の関係でセリフもほぼ無し!!cv.高橋李依の無駄遣いやでぇ・・・。
一応、「千鶴がレンカノということを麻美が知るきっかけとなる存在」という役割はあったのですが、これのためだけに、無理に1期に登場させる必要あったのかな・・・。2期を見越してのコミック準拠の展開と考えればまぁ納得は出来ますが、本編を見ているうちは2期が来ることは知らなかったですし。
こちらも2期での活躍に期待。
かのかり感想の〆
あと気になるところは数万円のレンタル代をかなりの頻度で支出し続ける和也の金の出どころかなぁ・・・。どう見ても裕福なわけではなさそうですし。まぁ「漫画だろ」と一蹴されたらそれまでの疑問ですが(笑)千鶴姫との関係継続応援のために、婆ちゃんが自主的に仕送りしてくれるとでも勝手に思っておきますか。
とまぁ、あーだこーだ語ってきましたが、総合的な感想としては毎週、次の話が気になり非常に楽しめました。
2期も必ず見ますよー!
原作が連載中の事から、完結まで行くことはまだまずないと思いますが、個人的には瑠夏ちゃんENDでの〆を期待しています。
2. 天晴爛漫!(あっぱれらんまん!)
私の中で、2020年夏季の№1アニメとなりました。
作品の雰囲気としては、「(『ジョジョ7部 スティールボールラン』+『キテレツ大百科』+『るろうに剣心』)/3+天外魔境(見た目だけ)」といった感じです。
全話見終わっての感想を列挙すると以下の通り。
- 天晴爛漫!は、主人公 『空乃 天晴』の純粋な成長物語だった
- 物語の途中からオープニング映像の差し替えがいい味出してる
- 最終話でオープニングをフルコーラス流す手法も大好き
- ヒロインが一般的なアニメとは違うベクトルで可愛い
主人公 天晴の純粋な成長物語
1話時点での主人公に対する印象は『最悪』でした。周りへの迷惑を考えられない自己厨キャラそのものでしたね。
彼がその性格のままで最終話まで突っ走っていたら、間違いなく途中で視聴を辞めていたかと思います。
しかしその心配は杞憂で終わり、蓋を開けてみればアニメ『天晴爛漫!』は、主人公の天晴の成長物語でした。天晴が自分の無力さを痛感するシーンや、最終話で小雨への思いを泣きながら告白する天晴の姿などは1話からは想像もつかないシーンでしたよ。こういうのがいいんですよ!!
天晴役の花江夏樹さんの演技も素晴らしかったです。今はどうしても、『鬼滅の刃の竈門炭治郎の人』という印象が強い花江さんですが、おはスタの2代目MCだったり、YouTuberだったり、猫の人だったりで非常に多彩な方ですね。最近は双子のパパさんにもなられていましたね。
今後のご活躍も楽しみです!
物語の途中からオープニング映像の差し替え
敵の親玉が判明した次の回から、オープニングの映像が一部挿し変わりました。少し古臭い手法なのかもしれませんが、こういう演出も大好きなんです。
敵の親玉は同情する価値も無い程に悪に徹してくれた点も地味に良かった点ですね。(ジョジョ3部のディオ様的な
最終話でBGMとしてオープニングをフルコーラス流す手法
この演出も大好きなんです!!
オープニングはMia REGINAの「I got it!」で、正直普段聞くジャンルの曲でもなかったのですが、この曲は初見で大好きな曲となりました。OP映像とあってるのがまた良かったですね。
ちなみにED曲はMAJORの茂野吾郎やNARUTOのシカマルでおなじみの森久保祥太郎さんが歌われています。
ヒロインが可愛い
一応のヒロイン枠である、景・夏蓮(ジン・シャーレン)がとにかく可愛かったですね。FF7のティファ寄りの武闘派の女性キャラなのですが、とにかく可愛い(2回目)
天晴の初期の性格にモヤモヤしていた頃に登場してきた彼女は、それはもう女神のような存在でした。まぁ正ヒロインは小雨なんですけどね。
かのかりの千鶴といい、今期はcv雨宮天(あまみや そら)さん無双だったな・・・。あとは麻美の悠木碧さんか(天晴爛漫では少年のホトト役。悠木さんは昔の豊口めぐみさんを彷彿とさせるレベルの七色の声の持ち主で「このキャラも悠木さんだったのかよ!」と思わされることが今でもたまにあります。
あ、そういえば、物語の都合上、途中途中で薄い本的な展開になりそうなシーンも多くあったのですが、敵の親玉がそうはならない理由を自然に説明してくれたりで、変な所でスッキリもしました(笑
天晴爛漫 感想の〆
変な話、天晴爛漫は「ストーリーの意外性」は正直言ってほとんどないです。
敵の親玉が誰なのかも、割と序盤から分かりやすく匂わせてくれたりもしたので、正体が明かされた時もこれといった驚きは特にはなかったですね。
ただ全体を通して見ると分かるのですが、その辺りも含めて非常に丁寧に作られている作品だと私は感じました。
レース物の作品は途中でレースが妨害されてレースが中断・中止されるのが常で、当作品も決して例外ではなかったのですが、最後の最後ではその辺りもきっちりとまとめてきれいに終わらせてくれています。
是非一度見て頂きたい作品です。
製作陣の皆様方、最高の作品をありがとうございました!!2期ももしあれば期待しています!!飛行機編でも日本編でもなんでもイケるイケる。
3.食戟のソーマ 豪の皿(5期)
ジャンプ作品である『食戟のソーマ』の完結クールです。
原作が完結した後のアニメ放送になるので、5期に該当する原作部分のストーリーがいまいちな評価を得ていたことも私は知っていました。
いろんなところでさんざん言われていますが、ある意味でのラスボスポジションである「幸平 創真の親父」が、どこの馬の骨かも分からないキャラにいきなり負けちゃダメだろう・・・。(しかも敗北描写のみで、対戦描写は無し)
実際にアニメを見てみても、やはり1期や2期の頃のような圧倒的な面白さはそこにはなく、全13話で完結させるために無理して早足で展開を進めているような印象さえも受けました。
私が大ファンである堀江由衣さんや坂本真綾さんが主要キャラで出演しているのに、それでも中和出来ない程のいまいちさでした。
そもそも5期は敵側のキャラにまるで魅力がない。「裏・料理人」ってなんだよ・・・ネタ切れをむしろネタ化するようなキャラばかり出さないでくてよ・・・。
元・第1席の司 瑛士や、現・10席 田所 恵と、裏料理人の親玉『才波 朝陽』との対決もまぁひどかったです。司 瑛士はあんなチーターみたいな男に負けてほしくなかった・・・、あっさりと大事な武器であるグレーターを奪われないでよー!
ただそれでも先の展開は気になるので、毎週見続けてはいました。
で・・・いよいよ最終回。その13話を見たことで私の評価は自分でも驚くほどに一変しました。もう手のひら返しクルクルです。『終わり良ければすべて良し』とはよく言ったものです。
とにかく破壊力が高かったのはえりな様の完全なるデレモード突入ですね。1期や2期のツンツン時代を知っているとなんかこう・・・来るものがあります。11話ぐらいからは持ち味のツンすらもなくなって鬱モードに突入していましたが、13話終盤はもう鬱どころかツンも一切ない完全なデレになっていましたね。
あとは才波 朝陽に対する気持ちも最終的にはで大きく変わりました。最初は「その器ではない強者もどき」ってイメージでしたが、創真の親父との確執やその後のキャラ設定はしっかりしている感じでしたね。創真の親父が負けた理由も、作品内でははっきりとは語られているわけではないのですが、全話見た今では納得できるものがあります。最後の最後で自分の素性が知れ、今後は幸せな未来を送れる終わり方も良かった!!
ソーマ感想の〆
料理もの作品で最低最悪な終わり方を迎えた漫画としては、「焼きたてジャパン」(なんやて!ダルシムEND)がまず真っ先に思い浮かびますが、あの路線を辿らなくて本当に良かったです。リアクションで、服が飛び散る「おさずけ」が出て来た辺りから、ジャパン感を相当に感じてビビったりもしていました。
食戟のソーマは、1期は間違いなく歴代視聴作品でも上位に入る名作で、2期、3期、4期も面白く、5期は最終話は素晴らしい作品です!何かの機会にぜひ見てみてください。
おわりに
以上、2020年夏季アニメで特に印象に残った3作品の感想でした。
今週から徐々に始まっていく2020年秋季アニメは、ひとまず以下の作品は見る予定でいます。
- 神様になった日
- ひぐらしのなく頃に(リメイク)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険(リメイク)
- トニカクカワイイ
- ぐらぶるっ!
- 呪術廻戦
一番期待する作品はもちろん麻枝准 氏の『神様になった日』ですね。
他の作品に関しても、1話視聴時点での作品をまた書ければと思います。
最後までお読みいただき有難うございました!