Amazon Primeで「ドラゴンボール超 ブロリー」の配信が今週から始まっています。
ドラゴンボールの映画の中でも文句なしのナンバーワン映画だと思っているので、いちドラゴンボールオタクとして、ガチの布教活動をさせて頂きます。ちなみに1万字超えとなっています、ご注意ください・・・。
今回に限ってはネタバレもバンバンしていきます。上映前の公式の番宣ですら、ゴジータが登場することが事前に紹介されていましたしwあれを見たときは23年ぶりのゴジータ登場へのワクワクで体が震えあがりましたね!
昔の映画の時はベジータが死んでいるときだったので、天使の輪っかがゴジータの頭上に浮かんでいます。今回は悟空もベジータも生きているので、天使の輪っかはありません。この先の人生でまず役に立つことのない知識ですが、これが新旧ゴジータの見分け方です(笑
ベジットやゴジータの合体形態は、何十年経っても男のロマンです!(といっても、ゴテンクスや、ゲームのZ2に登場したどどはめ波の使い手のヤム飯や、ほぼ一般人のゴタンとかの合体形態には一切ロマンは感じませんが・・・w)
ブロリー、お前がナンバーワンだ
前置きが長くなりましたが、本編始めます。
そもそも、ブロリーってなに?
ドラゴンボールの劇場版にのみ登場するキャラクターで、悟空(カカロット)やベジータと同じ戦闘民族サイヤ人です。パラガスという名の親父ぃ・・・がいます。
ブロリーはドラゴンボール映画の4作品に登場しており、作品によって設定が大きく異なってきます。上記写真の一番右のバイオブロリーは、ブロリーのDNAから作られたクローンです、なのでブロリーですがブロリーではありません。
初期作品の頃のブロリーは、幼児期にたまたま保育器が隣同士になった幼児(カカロット)の泣き声がうるさくて、無意識下でそれをずーーーっと恨み続けていて、大人になっていざ対面すると、ひたすらに「カカロットー!!」と叫びながら襲い掛かってくる白眼ムキムキマッチョのヤバいやつでしたが、最新作の「ドラゴンボール超 ブロリー」ではその設定は完全になかった事にされました。チーン。
ちなみにベジータ王に殺されかけた過去も持つため、その息子であるベジータにも強い恨みの念を抱いていました。
変身形態は「超サイヤ人(作品によって青髪だったり金髪だったり)」→「伝説の超サイヤ人(ムキムキマッチョ)」
戦闘馬鹿の超サイヤ人悟空が「ヘヘッ、オメェちょっとしつけぇぞ・・・」と言わされるほどの圧倒的な強さで、更には戦闘力が常に上がり続けるというチート能力の持ち主でした。
ちなみに、ドラゴンボールに登場した敵キャラの中でも、超サイヤ人ブロリーは群を抜いてイケメンです(真ん中の緑髪)。こう見るとカラフルな敵キャラ達だな・・・。
最新作におけるブロリー
旧作と異なり、ベジータと年齢が近い設定に変更されます。(旧作はカカロットとブロリーが同年齢)
これにより、ブロリーとカカロットの幼少期の保育器による接点はなくなります(最新作で、ブロリーの「カカロットー!」を聞けなくなるのは辛かった・・・!マジで1回も聞けません。私を含めた多くのブロリストが涙したとかなんとか。↑X↓BLYRAは、同年代の秘密の合言葉です。「カカカカカカロットぉぉー・・・」)
それはさておき・・・ブロリーの生まれながらの潜在能力の高さに恐れを抱いたベジータ王に、辺境の地に飛ばされるところからの設定は大体同じです。最新作ではそこにフリーザ一味がいい感じに絡んできます。
最新作での変身形態は「超サイヤ人」→「超サイヤ人フルパワー」
よく分からない方は、幽遊白書の戸愚呂弟の「100パーセント」→「フルパワー!100パーセント中の100パーセントぉぉ!!」と同じようなものと思ってください。超サイヤ人フルパワー形態では、超サイヤ人ゴジータと互角以上に渡り合えるほどの実力です。
現時点でこの形態になれるのはブロリーと、悟空たちが住む第7宇宙の対になる第6宇宙の女サイヤ人 ケールだけです。(ケールの方は超サイヤ人ブルー悟空よりもちょい強い程度の描写)
ちなみに「伝説の超サイヤ人」の称号は今はヤモシになっているとかんとか・・・この辺はいろいろと情報が確定していないので、今後の展開に期待ですね。
この映画の何が面白いの
100分という標準的な上映時間ですが、その中に様々な物語がこれでもかと詰め込まれています。ストーリーも驚くほどしっかりとしています。
以下にストーリーのネタバレを書きます。
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- ベジータ(ベジータ四世)、ブロリー、フリーザの幼少期
- ベジータ王(ベジータ三世)、コルド大王、バーダック、パラガス等の親世代の登場
- バーダック一味(トーマ、セリパ、パンブーキン、トテッポ)、その他サイヤ人の登場
- フリーザ一味(ザーボン、ドドリア、キュイ、アプール、クランベリ、ギニュー特戦隊、アボ、カド)の登場
- 「たったひとりの最終決戦」のラストシーン(惑星プラントにタイムスリップ)
- 幼少期のベジータ、髪がある頃のナッパ、弱虫ラディッツの掛け合い
- 悟空と実の両親との別れ
- 悟空 VS ベジータ(修行)
- ブロリーとパラガスの現在の生活
- 地球でのドラゴンボール探し
- ブロリーとフリーザの邂逅
- ベジータ VS ブロリー
- 悟空 VS ブロリー
- ブロリーの覚醒
- ベジータ&悟空 VS ブロリー
- フリーザ VS フルパワーブロリー(1時間)
- ウィス VS ブロリー
- ゴジータ VS ブロリー
- 神龍の登場
ほぼほぼネタバレですが、逆にこのネタバレを見ることによってこの作品を見たくなる人も多くいるかと思います。
親世代の活躍
ドラゴンボールの親世代、好きなんですよねぇ・・・。なんつうか威厳があります。(戦闘力的には大したことないのですがw)
バーダック一味の出演
「ドラゴンボール超 ブロリー」で彼ら(セリパ、トーマ、パンブーキン、トテッポ)が出るシーンは0.5秒ほどです。ぶっちゃけ背景の一部と化していますが出演させてくれてありがとうございます!!!
ラディッツとナッパ、ターブルと悟空
ドラゴンボールと言ったらやはりこの2人の印象が私は強いですね。天津飯の腕をふっとばしたシーンは子供の頃の私にはなかなかにきつかったです・・・。
作品の中でナッパがベジータに向かって言った「そういえばベジータ、弟がいただろう」の相手がこちらのターブルです。まぁ。後付設定なんですけどね(笑
JSAT版アニメコミックス DRAGON BALL オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!! (ジャンプコミックス)
- 発売日: 2010/09/03
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ターブル自体はサイヤ人とは思えない弱さで特に特筆すべき点もありませんがすが、一応、上記の作品に出てきます。ブロリー映画に登場しているアボとカドもこの作品で敵として出てきます。
悟空の両親の登場(バーダックとギネ)
左から、バーダック、ギネ、カカロット(悟空)、おまけのベジータ幼少期です。
フリーザ一味の集結
まぁセリフなどは一切なく、背景みたいな感じでの登場ですが、ギニュー特戦隊は一応ファイティングポーズも決めています。
ギニュー特戦隊の幻の6人目の「知恵のボニュー」(ドラゴンボール Z KAKAROTに登場)は流石に登場してきませんでしたがw
ゲームショップに来たブロリー pic.twitter.com/w96bm6Zz40
— ドラゴン画廊・リー (@dragongarowLEE) January 16, 2020
そういえば、KAKAROT発売記念に、「ドラゴンボール外伝 転生したらヤムチャだった件」の作者で、ゆとり組のしんすけのキャンプ友でもあるドラゴン画廊リー先生のこのイラストが最高です!!
DRAGON BALL外伝 転生したらヤムチャだった件 (ジャンプコミックス)
- 作者:ドラゴン画廊・リー
- 発売日: 2017/11/02
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「転生モノ」は毛嫌いする人も多くいると思いますが、上記ページを見てわかるように、ドラゴンボールファンにはたまらない作りになっています。絵も鳥山先生本人と見間違うほどの再現度ですし!おすすめです。
戦闘シーン
そして何よりも後半の戦闘シーンの描写が凄まじいです。ドラゴンボールといえば「戦闘シーン」ですが、間違いなく過去最高の出来だと思います。瞬きするのが惜しくなるほどキャラクターたちが画面内を縦横無尽に飛び回っています。こればっかりは文章だけで伝えきる事は到底不可能です。
ブロリー目線からの戦闘シーンなんかは、劇場で初めて見たときは鳥肌が立ちました。例えるのであれば、超武闘伝2のオープニングで神様の宮殿に向かっているときの悟空のシーンです。カカカカカカロットォ・・・。
ファンサービス
ターブル、アボとカド、ラディッツが悟空について言及、など多くのファンサービスを上述してきましたが、他にも23年前の映画でゴジータがスーパージャネンバに放った「ソウルパニッシャーまたの名をスターダストブレイカー」を完全再現していたりと、従来のファンへの気遣いも最高でした。
細かいところだと、悟空が身勝手の極み形態に変身しかけたり、GTの超サイヤ人4を思い起こさせるような、「大猿の力を大猿にならないで発揮する」といった気の使い方も登場してきます。
主要声優(キャスト)
声優はほぼほぼ従来通りです。ブルマの声優を引き継いだ久川綾さんは、故 鶴ひろみさんの声質を見事に再現してくれていました。
ブロリー(島田敏さん)やベジータ王(銀河万丈さん)の声優さんを昔のまま起用してくれたのは本当に嬉しかったですね。今作がスクリーン初登場の悟空の母親「ギネ」の声優さんは、悟空の嫁のチチと同じというのもグッドです!至る所に、スタッフのドラゴンボール愛が感じられる作品です。
そして、ブロリーの昔とまるで変わらない演技がマジで凄い・・・。
ゲスト声優も水樹奈々さん&杉田智和さんと、アニメファンなら誰もが認める超人気声優のお二人です。
最近のドラえもんの映画みたいに、宣伝のためだけに本業でない芸能人やスポーツ選手を声優に起用しないでいてくれて本当に有難うございます・・・。まぁ、前作と前々作の「神と神(ビルスと超サイヤ人ゴッド)」と「復活のF(フリーザ)」でそれをやらかして、大不評でしたからね(苦笑
不満点
ここまで大絶賛してきた作品ではありますが、もちろん多少なりの不満点もあります。
バーダックの性格改変
私の中で一番大きかった不満は「バーダック」の性格改変ですかね・・・。彼は生粋の戦闘民族サイヤ人なのですから、下級戦士の息子を送り出す時に変に父親面しないで欲しかったです。
昔は生まれたばかりの自分の息子(悟空)を見て、「戦闘力たったの2か…クズが・・・」と吐き捨ててその場をあとにしたような人だったのですから、その荒々しい性格を引き継いでほしかったところです。
過去編は銀河パトロールのジャコ(ブルマの姉のタイツの友人)が登場する「DRAGON BALL - 放たれた運命の子供」をベースに作られているので、仕方ないっちゃ仕方ないんですけどね・・・。以下の作品に収録されています。
- 作者:鳥山 明
- 発売日: 2014/04/04
- メディア: コミック
上述の「銀河パトロール ジャコ」に収録されています。
パラガスは今作ではなぜかモラハラ親父化していたのですから、バーダックも変に気を遣って性格を変更しないで欲しかったー!(誰にも届かない心の叫び)
ドラゴンボールZ アニメコミックス 14 たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士孫悟空の父~ (ジャンプコミックスDIGITAL)
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クウラ、ターレスも出してほしかった(ブロッコとオニオンも・・・)
前述したとおり、過去に登場したフリーザ一味の多くが登場しています。
ここまで来たらフリーザの兄のクウラや、宇宙壊し屋(うちゅうクラッシャー)ターレス軍団(笑)のターレスも映画に登場させてほしかった・・・!アボとカドなんかより遥かに重要な存在でしょうにw
あの二人好きなんですよね・・・ドラゴンボール映画の悪役はどれもインパクトが強くてずっと記憶に残り続けています。
映画の最後にフリーザが、主にブロリーのことを思いながら「相手は二人(孫悟空とベジータ)ですし、私ももう一人ぐらい強い仲間がいてもいいでしょう」といったことを言っているので、これがもしクウラになったら胸熱展開なんですけどね・・・まぁ仲が悪すぎる設定だった気がするので厳しいか。でも鳥山先生次第で原作改変もできるから、ワンチャン・・・!
ちなみにゲームのドラゴンボールゼノバース2ではフリーザとクウラ(ゴールデンフリーザとメタルクウラで金銀)は普通に共闘しています。他にも未来悟飯と未来トランクスが邂逅したり、ターレスと超ナメック星人のスラッグが手を組んでいたりと、なかなかに熱く面白い作品でしたので興味がある方はぜひ!
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ブロッコとオニオンは流石にマイナーすぎますが一応サイヤ人ですので、今回の映画に出演する権利はあります(笑)ただ、この二人は「過去のサイヤ人」なので、時系列的にベジータ3世の時代に属するのかどうかは誰のもわからないんですけどね。ドラゴンボールZの17話に登場して、ヤムチャと天津飯と死闘を繰り広げたサイヤ人です。
影山ヒロノブさんの不在
あとは影山ヒロノブさん楽曲が(やっぱり)なかった事ですかね・・・。私の中ではドラゴンボールといったら影山ヒロノブの楽曲という思いがやはり未だに強いです。スーパージャネンバの映画の時の「最強のフュージョン」なんかは大好きで、今でもフルコーラス余裕で歌詞を見ずに歌えます。ブロリー VS ゴジータのシーンでは、脳内で最強のフュージョンを流していました(笑
例えば、ドラえもん映画の武田鉄矢さんみたいに、「ドラえもん映画楽曲の卒業」みたいな事を正式に表明してくれていれば諦めもつくのですが、そういった発表は一切ないですし、ゲーム版ではそれなりの頻度で楽曲を提供されていますしね・・・。何らかの大人の事情なのかなぁ。
いつか、挿入歌でも良いので、影山ヒロノブさんのドラゴンボール楽曲を再び聞けることをいつまでも願っています。
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ちなみに今作の挿入歌は富永TOMMY弘明さんが担当されています。ジョジョの楽曲の「ジョジョ~その血の運命~」などで有名ですね。今回は一度聞いたら忘れられないなんとも印象的な挿入歌になっていますので、ぜひ実際に聞いてみてください!GO!ブロリー!ブロリーGO!
肝心なところでの作画崩れ
大事なフュージョンのシーンでなぜか作画が大幅に崩れます。
ある種のギャグシーンだからって手を抜いたのかな・・・。
おわりに
本作は一応、アニメ「ドラゴンボール超」の続編となります。・・・ですが、別に「ドラゴンボール超」は見ていなくても大丈夫です。
ドラゴンボールの原作さえ読んでいれば十分に楽しめる作品だと思います。
悟空とベジータの「超サイヤ人ゴッド」や「超サイヤ人ブルー(=超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)」といった、原作にはない変身形態が登場したりもしますが、知らなくても雰囲気だけで全然楽しめると思います。
劇場版「ドラゴンボール超 ブロリー」、全ドラゴンボールファンの方にお勧めです!
ちなみにブロリーは、色んな作品(主にゲーム)で超サイヤ人3になったり、超サイヤ人4になったりもしています。おじさん、もうついていけないよ・・・。
最後までお読みいただき有難うございました!