本記事は『勝利の女神:NIKKE』のストーリーを自分なりにまとめ、解説・考察していく記事です。
OZの前半のまとめ・考察記事は下記の記事をご覧ください。
【OVER ZONE】Story2
自分だけの友だち (My Friend, and My Friend Alone)
ラプチャーの大規模部隊を殲滅したことをアークに報告する。
「最後に巨大エレベーターを破壊してほしいこと」と、「アーク封鎖までさらに3週間かかること」がアークから伝えられる。(遅延の原因は地上側の問題)
もう3週間だけ持ち堪えてもらうために、物資と食料を1ヶ月分送るので、それを受け取り次第巨大エレベーターを破壊して欲しいとも伝えられる。
エレベーター破壊後も通信がつながることを確認した後、ドロシーはそれを承諾する。紅蓮とラプンツェルは物資の支援を受けられることに喜ぶ。
アークとの通信終了直後、スノーホワイトが捜索から戻ってくる。収穫はシカ。
紅蓮とラプンツェルは、「シカを下処理できる人(ピナ)はもう・・・」といった反応をするが、スノーホワイトはシカの下処理にドロシーを指名する。
シカの下処理を完璧にやってのけたドロシーを見て、紅蓮とラプンツェルは感心し、スノーホワイトは何かを確信していた。
スノーホワイトは、紅蓮にシカの燻製の作成を依頼し、ドロシーと共にエレベーターの破壊に向かう。そして、スノーホワイトはドロシーに問いかける。
「なぜ"私たち"というんだ?」、「いったい何を見ているんだ?」
質問の意図を理解出来ていないドロシーに対して、スノーホワイトははっきりと聞く。
「・・・ピナが今もあなたの隣りにいるのか?」
その問いにドロシーは疑うこともなく「はい。さっきからずっといますよ。」と答える。
ここで、Story2に入ってからのゴッデス部隊のやり取りがドロシーの視点で描かれ、ドロシーからはすべての会話にピナが参加している用に見えていることが明かされた。
スノーホワイトははっきりと「ピナはもういない」と伝えたが、ドロシーはそれを"面白い冗談"と捉え、現実を直視しようとしない。
そんなドロシーの姿にため息をつくスノーホワイトであった。
浮上と墜落:A (Rise and Fall: A)
スノーホワイトは、紅蓮とラプンツェルにドロシーの現状(ピナが見えてしまっている)を伝える。
状況を理解する紅蓮とラプンツェル。
ただ、スノーホワイトとラプンツェルは「今の状態のままでいい」と考え、紅蓮も納得する。
その頃、ドロシーはアークに「エレベーターの破壊が完了した」ことを通信で報告していた。
「これから3週間、なんとか守り抜いてほしい」ことと、「物資は受け取れたか?」を確認するアーク側の担当者。
ドロシーは了承したが、物資の中にある「漆黒のような物」について尋ねる。
男いわく
- パーフェクトというアークで主食となる食べ物
- 理論上は完璧な食品で、それを食べるだけで長生きできる
- 食べるのは本当にギリギリの時をおすすめする
※パーフェクトに関して、すでに色々なイベントで登場済みで、公式ツイッターでも話題にされたことがある
【発明の日】
— 【公式】勝利の女神:NIKKE@好評配信中 (@NIKKE_japan) April 18, 2022
本日は #発明の日 です💡
ニケや市民が住む「アーク」では、"パーフェクト"と呼ばれる完全食品が発明されました!
こんにゃくのような見た目をしており、様々な形に加工して食しますが実は無味無臭🍽️
皆さまはこの"パーフェクト"、食べてみたいですか?#NIKKE #ニケ #メガニケ pic.twitter.com/BYPO897nzi
ただ、ここの「ギリギリのときに食べるのをオススメする」に関しては・・・パーフェクトの原料がはっきりと言及されているシーンは今のところは確認できないが、世界観を考えると、やはり"そういった食材"から作られているものと考えるのが自然か。ソイレントシステム的な・・・ね。
ドロシーは、1日1回通信することを約束し、通信を切る。
浮上と墜落:B (Rise and Fall: B)
彼女たちはただ待っているだけではなかった。
周囲を探索して新しいものを探し、
料理と呼べそうなことをして、
畑を耕し、
先に旅立った人々のために祈りを捧げた。
そして、3週間後、アークの封鎖は終わった。
ドロシーは「自分たちはどうやってアークへ行けばいい?」と問いかけるが、アークの担当者はあからさまに話をはぐらかす。
すべてを悟り、通信相手を問い詰めるドロシー。
※OverZoneは少なくとも本編から遡って80年ほど前の話であると想定できるため、本編ではオスワルドはすでに亡くなっている可能性が高い。ドロシーは上記の言葉の通り、アークにいるであろうオスワルドの子供や孫、血縁の者を探し出し、復讐を考えている可能性が非常に高いと思われる。
※ここで、第3世代のボディの開発が最終段階に突入していることが分かる。(ゴッデス部隊はおそらく第1世代ボディ)。参考までに、ラプラスは第9世代ボディのニケ。
↑、ラプラスが第9世代と分かるイベント。(第9世代は筋トレが無意味)
なおもオスワルドを問い詰めるドロシーと、それを冷静に受け流すオスワルド。
そして、アークとの通信は無情にも一方的に切断される。
怒りが収まらないドロシーを、スノーホワイトはなだめる。
※紅蓮とスノーホワイト、ラプンツェルはこういった結果になることが分かっていたため、冷静な状態でいられていると考えられる。
振り返れば:A (Turn Around: A)
「監視所を離れよう」と提案するスノーホワイト、紅蓮、ラプンツェル。
理由としては、自分たちがここに残り続けると、ラプチャーの襲撃が続き、アークの入り口が危険にさらされるかもしれないから。
※ここで、この時代にも「ヘレティック」が存在していることが分かる。
そんな3人にドロシーは「信じられない」と言った反応をする。
スノーホワイトは問う、「ドロシー、あなたはどうしたいんだ?」
ドロシーの口からは「オスワルドを含む人間に復讐」といった言葉が出かけたが、それは自分たちを否定することにつながるため"出来ない"と悟り絶句するしかなかった。
それでも怒りが収まらないドロシー。
レッドフードとリリスは無駄死にだと言い、スノーホワイトは冷静に否定し、ドロシーに語りかける。
※本イベント最大の盛り上がりポイント。スノーホワイトの一枚絵が出てきたとき、同時にドロシーの曲が流れてきた演出は鳥肌もの。正直泣きそうになった。
スノーホワイトも紅蓮も、ここまで自分たちを導いてくれたドロシーに深く感謝していた。
振り返れば:B (Turn Around: B)
臨時監視所を出発する4人とピナ。
途中、ドロシーが分かれることを提案し、皆も同意する。
(4人の目的はラプチャーのリーダーであるクイーンを倒すことであるため、広大な地上を散らばって探すほうが効率が良いため)
※なお、荒廃した世界にも携帯電話のたぐいが有る模様。電波局は・・・?と考えるのは野暮か。
当面の連絡手段は狼煙。また、「1ヶ月に1回決まった座標で会いませんか」とラプンツェルが提案し、皆も同意する。
ドロシーが最後に皆にお願いをする。
- 皆さん焦らないでください。時間はたっぷりあります。
- 時間は私たちの味方であり、私たちを壊す敵でもあります。
- クイーンを追うという大きな目的は忘れずに、でも他のこともしましょう。(農業、祈祷、食事など)
- 絶対に自分を見失わないでください。
- そして、誇りを忘れないでください。絶対に。
別れようとしたとき、ドロシーはピナがいないことに気づく。 ピナと合流してから出発するという願いを聞き入れ、他の3人は先に出発する。
臨時監視所に戻り、ピナを見つけるドロシー。
ピナは「ここにいちゃ、ダメですか?」とドロシーに問う。
※このピナはドロシーが生み出した空想であるため、このピナが言っている願いは全てドロシーの願いとイコールになる。つまりはドロシーは本心ではここを離れたくなかった・・・?
ピナの願いを聞き入れ、ドロシーは臨時監視所に残ることにする。しかし、その目は虚ろだった。
目の前の楽園:A (Paradise Before You: A)
ドロシーとピナは臨時監視所で二人で生活をしていた。
周囲を捜索して新しいものを探し、
※ここで、ドロシーは「ピンク色のもの」が好きなことが分かる。
料理と呼べそうなことをして、
畑を耕し、
先に旅立った人々のために祈りを捧げた
※上記のいずれも、上述の「浮上と墜落:B (Rise and Fall: B)」シナリオでやっていたことを繰り返す形になる。
ドロシーとピナは、リリスの墓の前に行く。
ドロシーのリリスに対する印象は以下の通り。
- 一言で表現するのは難しい方
- 強くありながらも弱く、ちゃんとしているようでだらしなかったり、
- 残酷でありながら慈悲深く、冷酷なようで温かい・・・
- とても人間的な方でした
※読者が持つ「ドロシーの印象」と丸かぶりしている・・・?
リリスの棺の話になり、「紅蓮が滑らかな石を切って作った。ピナの棺も作って欲しいと言おうと・・・思った・・・のに・・・」と口にし、同時にピナがすでに亡くなっていることを自覚する。
ドロシーは死してなお自分を支え続けてくれたピナに感謝し涙する。
そして、別れを告げる。
目の前の楽園:B (Paradise Before You: B)
ドロシーがピナの死を自覚してから3日が過ぎた。ドロシーは臨時監視所から一歩も動けずにいた。
臨時監視所は、いつのまにかドロシーにとっての「安息の場所」となり、「楽園」となっていた。
そしてまた10日が過ぎた。
いつものように臨時監視所ぼーっと立ち尽くしていたら、ふとピナの声が聞こえてきた。(これが最後のピナの声であると自覚していた)
その声を聞いて振り返った後、ドロシーは臨時監視所を出て、外に向かって歩き始めた。
しかし、彼女には目的がなかった。
ラプンツェルのように死者の記憶を慰めたり、紅蓮のように命が躍動する姿を両目に焼き付けたいという思いがあったり、スノーホワイトのようにすべての根源を排除したい といったはっきりとした目的がドロシーにはなかった。
ドロシーにとっての目的は、「楽園」だけだった。
目的もなくただ歩き続けていると、ある看板が目に入ってきた。
「人類最後の楽園。アークは皆さんを歓迎します。」
ドロシーは心の中に何かが膨れ上がっていくのを感じた。
ドロシーは、アークを、楽園を、人間たちの手から取り戻すことを決意する。
おわりに
以上、【OVER ZONE】イベント Story2後半のまとめ記事でした。
なんだこの作品・・・面白すぎてやべぇよ。「あなたの推尻は?!」みたいな広告でユーザーを釣っておいて、こんな重厚なストーリを見せつけてくるとか、温度差で風邪ひく。
まぁそれはさておき、まだハードモード後の後日譚が残っていますので、それを読み次第、OverZoneの総括記事を書きたいと思っています。
以下にOverZoneの最後のまとめ記事をUPしました。