「偽物語」とは
アニメ「化物語」の続編となります。
原作は「化物語」と同じく西尾維新氏による小説となります。(「化物語」のレビューは下記記事をご覧ください)
あらすじとしては、前作と同じく怪異(モノノ怪の類)と人間とのやりとりが描かれます。
「化物語」がゴールデンウィーク中の話で、「偽物語」はその後の夏休み中の話となります。前作では登場こそしているもののほぼ空気だった主人公の妹二人(阿良々木 火憐、阿良々木 月火)と、忍野忍(おしのしのぶ)を中心として物語が展開されていきます。(前作のヒロインの何人かは逆に今作では空気になります)
また、作品内で前作の話題がよく出てくるので、前作「化物語」の事前視聴はほぼ必須です。
放送日時と話数
2012年1月7日~3月17日に放送されていました。
全11話です。
出演声優
キャラ名 | 声優 |
---|---|
阿良々木 暦 | 神谷浩史 |
戦場ヶ原 ひたぎ | 斎藤千和 |
羽川 翼 | 堀江由衣 |
忍野 メメ | 櫻井孝宏 |
八九寺 真宵 | 加藤英美里 |
神原 駿河 | 沢城みゆき |
千石 撫子 | 花澤香菜 |
忍野 忍 | 坂本真綾 |
阿良々木 火憐 | 喜多村英梨 |
阿良々木 月火 | 井口裕香 |
貝木 泥舟 | 三木眞一郎 |
影縫 余弦 | 白石涼子 |
斧乃木 余接 | 早見沙織 |
ほぼほぼが前作からの引継ぎで、新キャラは3人ほどですね(いずれも悪役ポジション)。
まぁキャラをあまり多く出されても覚えきれない時もあるので、ある意味これぐらいが丁度良いですね。
声優さん的には、カオスヘッドやシュタゲの印象が強いキタエリ、こむちゃやとある魔術の禁書目録のインデックスなどでお馴染みのゆかち、私はアニメの「まほらば」で大好きになったうりょっち、映画 聲の形の西宮硝子で大きな話題となったはやみんと・・・いずれも大好きな声優さんなのですが、「化物語」の既存ヒロインの5人がキャラも声優も強すぎて、正直インパクトは弱かったですね・・・。
実際に見てみての感想
良かった点
- 化物語から引き継いでの西尾維新ワールド
- 坂本真綾さん演じる忍野忍が良いキャラしてる
- 前作に引き続き、OPが豪華
化物語から引き継いでの西尾維新ワールド
演出は全体的に「化物語」似たような感じです(CGの使用や大量の文字の出現など)。
そのため、「化物語」にハマれたのであれば、違和感なく見ていくことができると思います。
パロネタも相変わらずだったのですが、前作に比べるとジョジョネタ(セリフやジョジョ立ちなど)がやけに多かったかな?といった印象ですね。
他には綾波レイの「あなたは死なないわ、私が守るもの」などのド定番もちょこちょこ出てきました。
坂本真綾さん演じる忍野忍が良いキャラしてる
私にとっての「偽物語」の魅力はほぼほぼここに詰め込まれていました。
真綾さんが演じる忍野忍、良き!!!
忍の外見はアニメ誌とかで見たことはありましたが、こんなキャラと声をしていたのですねー。例えるなら・・・
ロリ系ババア吸血鬼?(ハンターハンターのビスケと微妙に被るな・・・)
作品内でミスドの100円セールについて熱く語る忍(cv.坂本真綾)は必見・必聴です。聞いていてあまりに心地よかったので、何回か繰り返し再生しちゃいましたよ(笑
ここまでくると、暦と忍に何があったのかも気になってきますねー。(現時点ではほぼほぼぼやかされているので・・・)
この先の物語で出てくるのかな?新たな楽しみができました!
前作に引き続き、OPが豪華
一覧は以下の通りです。
曲名 | 声優 |
---|---|
二言目 | 斎藤千和 |
marshmallow justice | 喜多村英梨 |
白金ディスコ | 井口裕香 |
全11話なのにOP曲は声優さん歌唱の3曲!相変わらずの豪華さです。ただ・・・
ここまで来て、なぜ忍(cv.坂本真綾)のキャラソンを作らなかった・・・!それだけがマジで納得いきません。
ちなみにEDはまどマギの「コネクト」などで有名なClarisの「ナイショの話」です。
悪かった点
- 主人公と八九寺真宵のやりとりとかがやっぱ苦手
- 11話で終わるのがちょっと消化不良
- 髪をショートカットにするキャラ多すぎ問題
主人公と八九寺真宵のやりとりとかがやっぱ苦手
このやりとりは化物語からの継続ですね、というか悪化しているような・・・。
小学生のスカートを捲るとかめくらないとか、そういうノリがやはり自分にはちょっと合わなかったです。
他のシーンでも難聴系主人公の属性を発揮しまくりでしたね。リア充爆発しろ!
11話で終わるのがちょっと消化不良
前作は15話だったこともあり、今作が11話で突然終わってしまった事に対する消化不良感は否めませんでした。
15話はさすがに無いにしても、12話で後日譚的なものは欲しかったかな・・・。(例の妹とのこれからの生活など、おそらく変化なしでしょうが・・・そういったのを見てみたかった)
髪をショートカットにするキャラ多すぎ問題
作品序盤で委員長が唐突に黒髪ロング眼鏡から短髪コンタクトになって登場してきて、個性が消滅。
作中で主人公の妹の一人が自ら乱暴に髪を切りショートカットになる。(肩車がし辛いからという理由)
更には物語のラストではガハラさんが突然ショートカットに(現時点では詳細不明)!
ショートカットキャラ多すぎじゃないですかねぇ・・・。
こんな人にお勧め
- 前作「化物語」を視聴済みな方
- 坂本真綾さんファンな人
- 歯磨きフェチな人
総評
化物語から偽物語まで短期間で一気見し過ぎたためか、正直お腹いっぱい感は否めませんでした。
あとは演出とかが若干マンネリ化してたかな・・・他作品と比べても高クオリティなのは間違いないのに、慣れって怖いですね・・・。
次の「猫物語(黒)」はちょっと時間を空けてから視聴予定です。
個人的な評価
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
OP・ED曲:★★★☆☆
出演声優:★★★★☆
作画:★★★★☆
オリジナル性:★★★★☆
前作を視聴済みの人には
総評:★★★★☆-
多くの人に見て欲しい作品、個人的にお勧め。
前作を見たことがない人には
総評:★★☆☆☆
何か事情(好きなシリーズ、好きな声優さんが出てる など)がない限りは特に見る必要はないかと・・・。
2020/06/16現在、化物語、偽物語共にAmazonPrimeビデオやU-NEXTで視聴可能です。
最後までお読みいただき有難うございました!
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