皆様、台風19号での被害はありませんでしたでしょうか。
私は実家と持ち家の被害は幸いにもこれといってなかったのですが、家から数km程のところにある公共施設(市民交流プラザのようなところ)が、近くの川が少し氾濫することによって施設内に水が流れ込む事態になっていました。
関係者だけでは対処しきれず、片付けのボランティアを募集していたので行ってきました。今回はその様子と、今後に備えての備忘録です。
施設内の状態
私がボランティアに訪れたのは、台風通過後からある程度経過した日で、前日や前々日にも別のボランティアの方が復興を頑張ってくれたみたいで、そこまでひどい状態ではありませんでした。
なので、今回の作業目的としては「瓦礫や汚水の片付け」というよりも、「施設が通常運用が出来る状態にする」といった感じでしたね。
ボランティア参加時の持ち物
必ず持っていくべきもの
- ヘルメット or タオル or 帽子(頭部を守るもの)
- 汗ふきタオル(汗拭き用)
- カッパ(雨天時に着用)
- ヤッケ(晴天時に着用)
- ゴーグルor眼鏡(消毒液などが目に入るのを防ぐため)
- マスク(埃などを吸い込むのを防ぐため)
- 軍手(怪我防止、ゴム手袋のムレ防止)
- ゴム手袋(手袋の上に装着する)
- キレイな雑巾
- 食事や飲み物(熱中症対策)
いずれもホームセンターで購入することが出来ます。
ホームセンターの中でもおススメはワークマンですね。ほぼ間違いなく全部揃います(しかも高品質)。これまでの実績が反映されてか、ワークマンの株価は安定して高水準を保っています。もはや気軽に手を出せない価格ですが・・・。
持っていたら持ち込むと良いもの
- ケルヒャー 高圧洗浄機(水害による汚れを吹き飛ばすのに最適)
- 発電機(停電で電気が来ていない場合、様々な用途で大活躍)
- 散布機(消毒液散布に必要)
最近は防災意識が高まり、一般家庭でも発電機を持っている方も多いかと思います。
私は散布機(庭用)以外は持っていませんでしたが・・・。あ、PC用のUPS(無停電電源装置)はあります!人様の役に立つのかと言われると・・・まぁ一切役に立ちませんけどね(苦笑)
KARCHER(ケルヒャー) ケルヒャー 高圧洗浄機 サイレント1.601-448.0 K3SLB/5 【50Hz東日本地区用】
- 出版社/メーカー: ケルヒャー(Karcher)
- メディア: ホーム&キッチン
- この商品を含むブログを見る
- 出版社/メーカー: 工進(KOSHIN)
- メディア: Tools & Hardware
- この商品を含むブログを見る
現場(市民交流プラザ)の被害の様子
台風通過時は、周辺土地の構造上の問題のためか、膝ほどまでの高さの泥水が施設内に流れ込み、その勢いで室内の家具などは転倒させられる形になっていました。
台風通過後の室内様子は写真で見せてもらいましたが、絶句するしかない光景が拡がっていました・・・。テレビなどでよく見る惨状と同じ感じでした。
復興の大まかな作業手順
水害からの復興のおおまかな手順は以下の通りになるかと思います(もちろん、初期段階では人命が最優先です)。
- 瓦礫の撤去、室内に入り込んだ汚水の排出
- 高圧洗浄機などでの室内の清掃
- 人力での細かい清掃(雑巾がけなど)
- 感染症を防ぐための消毒液の散布
清掃も消毒も1回で完璧にやる事はほぼ不可能かと思うので、その作業を何度も何度も繰り返す形になります。
ただ、長時間浸水した場所は、床も壁紙も張り替えないといけない場合になることがほとんどかとは思いますが・・・。
今回、私が主に担当した作業
今回、私が作業した項目は以下のとおりです。
- 洗浄機で洗い流せなかった汚れの拭き取り(いすや机など)
- 床の雑巾がけと消毒液の散布
- 浸水した絵本や紙芝居の復元作業
それぞれ細かく書いていきます。
洗浄機で洗い流せなかった汚れの拭き取り(いすや机など)
椅子の隙間などは洗浄機ではどうしても汚れが残ってしまう事があります。
その辺りの汚れが蒸発して砂の塊になっていたりするので、それを雑巾で拭き取る作業です。
パイプ椅子などだと、パイプの中の空洞に汚水が溜まってしまっている場合もあるので、それも同時にチェックしていきました(実際に汚水が溜まっている椅子に3つほど遭遇しました)。
拭き取りが終わった後はアルコール除菌をして作業完了です!
床の雑巾がけと消毒液の散布
これは名前そのままの作業ですね。
高圧洗浄が終わった後の床を雑巾で磨いていきます。
最後に散布機で消毒液を散布して作業完了です!
浸水した紙芝居の復元作業
あまり表に出てこない作業かとは思いますが・・・
今回は「市民交流プラザ」ということで、多くの絵本や紙芝居も水に浸かってしまいました。
一般家庭だと即廃棄になるかと思いますが、公共施設などではそうもいかないところもあるかと思います。なので、今回は可能な限りの修復作業を行いました。
大まかな手順としては以下の通りです。
- 汚水でぴったりとくっついている紙芝居のページを1枚1枚丁寧に剥がして、ブルーシートの上に並べる
- 紙芝居についた泥などの汚れをアルコールを含んだキッチンペーパーで磨き落とす
- 汚れがない場合は各ページの表面と裏面をアルコール除菌だけする
- 乾燥できる部屋に紙芝居を1ページずつ並べ、ページを乾燥させる
- 乾燥させるスペースがなくなった場合は、ある程度乾いた紙芝居を各ページに新聞紙を挟んで保管する
当たり前ですが、濡れた状態の絵本は非常に破れやすいため、取り扱いには細心の注意が必要です。透明のケースから紙芝居を取り出す時なんかはマジでおっかなびっくり作業していました・・・。ケースが紙の場合は、ケースを無傷で取り出すことはほぼ不可能でしたね・・・。
ボランティアを実際に経験してみて
水害後のボランティア参加は初だったかもしれません。
作業としては、現地に行くまではテレビなどでよく見る瓦礫の撤去作業などを想定していましたが、今回は細かな作業が中心となりました。それでも十分に大変でしたが・・・。
日々、様々な作業をしている方やスーパーボランティアの方々には常に頭が下がる思いでいっぱいです。
おわりに
水害ボランティア作業マニュアル - 全社協 被災地支援・災害ボランティア情報
上記のサイトを参考にさせていただきました。
今回の台風での各地の河川の氾濫や、少し前の常総市(市合併前の名前は"水海道")の鬼怒川の氾濫など、水害は決して他人ごとではなくなってきています。自分がいつ被災するかも分からないので、その時の備えや心構えはしっかりとしていきたいですね。
先日発生した台風20号と21号のダブル台風ではどうか被害が発生しないことを祈りたいです。
最後までお読みいただき有難うございました、皆様もどうぞお気を付けください・・・。