オタクパパの日常

今はSteamのゲームにMODなどを導入し、自分用のメモとしてちまちま書き記していっています。

一般的に見て特殊なバイト経験の話【大人向け】

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こんばんは、Ventoです。

今回は私が大学生時代にやっていたちょっと特殊なバイトの話をさせてください。直接的な事を書くといろいろと問題になりそうなので、いろいろぼやかして書きます。文面からなんとなく察していただけると助かります(苦笑)

私が2年間勤めていたバイト先は、駅前や国道の脇などにある大きく「本」と書かれている「書店」です。TUTAYAやくまざわ書店などの一般的な本屋と比べると、扱う商品の品揃えが大きく異なります。要は大人向けです。

オタクのもやしっ子がバイトをしようと思ったきっかけ

私は大学3年生になるまで、バイトは未経験でした。そんな中、「社会人になる前に、社会経験を少しは積んでおきたい」と思うようになり、大学3年生になると同時にバイトを探すことを決意しました。当時もバリバリのもやしっ子で、力仕事は無理そうだったので、無難な本屋さん辺りをターゲットにして探していました。

たまたま近所に「〇〇書店」(今は潰れています)という本屋があったので、特に何も考えずにまずはそこに面接に行きました。ちなみに面接前にその店内に入ったことは一度もありませんでした(←これがこの後の大惨事の引き金です 苦笑) 当時の私はピュア(魔法使い一直線とも言う)だったので、そこがどういう書店なのかも全く理解していませんでした。

その店の真実を知る私

面接の日、入り口から入ってすぐのところから見えた店内には以下のような商品が陳列されていました。

  • 新品のコミック
  • 中古のコミック
  • 車やゲームなどの一般雑誌
  • ゲーム・アニメの同人誌
  • ボトルキャップなどの小さめのフィギュア

なかなかに楽しそうな雰囲気でした。同人誌があることに少し違和感を覚えましたが・・・。

面接を行う事務所は店の奥の方にあったので、店長に店の奥に通されました。店の中ほどにある暖簾を潜り抜けたところで・・・私はこの店の真実の姿を知ってしまいました。今となってはギャグみたいな話ですが、あの当時は本当に衝撃を受けました。TUTAYAの暖簾の奥にすら事が行った事がない自分でしたからね…。

大学生にもなってそんなのを見ただけで、「やっぱバイト面接辞めます」という訳にもいかず、そのまま奥の事務所へ・・・。すでに「ここでは働きたくないなぁ」との気持ちがいっぱいでしたが、面接を受けてその場であっさりと採用

「早速、明日から来れる?」ぐらいの雰囲気となりました。私とは真逆のチャラい系の店長だったので、断るタイミングもつかめずそのまま流される形で契約となりました・・・。そこから大学を卒業するまでの2年間、一般的に見て特殊なそのバイト先での私の初めての社会経験が始まりました!

仕事内容

これはなんだかんだで一般的でした。まぁ店の半分近くは普通の本屋ですし(笑)

朝は1人で勤務し、日中から閉店(深夜1時)までは2人体制でした。私は基本は土日の勤務だったので、土曜の18:00~深夜1時まで働き、次の日のAM10時にまた出勤というシフトが多かったですね。深夜手当もついたので、お金の面では美味しかったです

仕事内容は大体以下の繰り返しです。

  • 開店30分前に出勤し、店回りの掃除、お釣り用のお金のチェック、開店作業
  • 宅配便で送られてくる商品の受け取り、集荷があったら預け入れ
  • 客が来たらレジ打ち作業
  • 客からの中古漫画本やDVDの買い取り、綺麗にして陳列準備
  • 空いた時間は店内のPOP作り
  • 特定の曜日の夕方に来る雑誌と新刊コミックの陳列準備
  • 閉店作業、売り上げの確認、店内の掃除、鍵締め

仕入れなどは店長と社員の仕事なので、私たちバイトはノータッチでした。客もそこまで多いわけでもないので、どちらかと言えば楽な仕事だったと思います。

中古コミックの豆知識

バイトの中でエた知識ですが、中古コミックの裏の値札(ブックオフとかの)は日数が経っているとうまくはがれなくて跡が残ったりすると思います。そういった場合には、100円ショップに売っているマニキュアの洗浄液がおすすめです。その洗浄液でティッシュを少し湿らせてふき取ることで、あれよあれよとキレイになっていきます。

バイト中の印象的な出来事

女性のバイト採用に関して

「バイトの面接を受けたいんですけど」といった電話がたまに掛かってきます。相手が男性だったらそのまま面接の日を仮決めします。しかし、相手が万が一女性だったら、「今、バイトは募集していません」と断るようにうちの店は決められていました。

女性からの面接希望電話が意外に多いのが印象的でした、昔の私みたいに”この店の真の姿”を理解できてない人が多いようにも思えました。女性を採用しない理由は、この手の書店だと、”レジに女性がいると商品を持っていけなくなる男性”が多くいますからね・・・(私もその気持ちはよく分かります)。

親子の来店に関して

母と子供の親子連れで店を訪れる人も結構いました。その場合は、入った瞬間に母親が店内の雰囲気を察して、すぐに店から出ていくパターンが多かったですね。あれは客も店員もなかなかに気まずい瞬間です。小さい子供が暖簾の奥に行こうとしたときは、全力をもって通せんぼします(苦笑)

私の同級生の来店に関して

近所だったので、小学校の頃の同級生が店にやってくることもありました・・・。当時から仲が良かった人だと話が弾んだりもしますが、ほとんど話したこともなかったような人だと気まずさMAXです。お互い、顔はなまじ覚えているものだから何とも言えない緊張感にも包まれます(苦笑

様々な客層

客は礼儀正しい人が多かったイメージです横暴な人もたまにいましたけどね・・・。例えば、買い取り希望のDVDが傷だらけで、「買い取りできません」と伝えたら、「今あんたが傷つけたんじゃねーか?」と、めちゃくちゃなことを言ってくる客も2年間の中で2人程いました。あの時は私では対処しきれなかったので店長にお願いしましたね…。ただ、基本は言葉遣いも丁寧で真面目そうな人ばかりでした。

毎回、3万近く購入してくれるすごい腰が低いお客さんもいたな・・・その人が来てくれるだけでその日の売り上げが急増するので、私達からしたら神様のような人でした。

店長や社員、他のバイトとの関係

これは良好だったと思います。店長やバイト仲間とは当時流行っていたオンラインゲームを一緒にプレイしたり、ゲームのイベントに行くような仲になれました。そういえば、AM2時にバイト先から家に帰りつき、そこから朝方までみんなでオンラインゲームするといった廃人みたいな時期もありました(苦笑)

他の社員やバイトもパリピ系の人や、私のようなオタク寄り、20歳年上の方など様々な人がいましたが、いずれとも仲良くやることが出来ました。私の送別会では、当時流行っていたラノベのキャラのフィギュアを餞別でくれたりと最後まで感謝ばかりです。

最初はどうなる事かと思ったこのバイトでしたが、終わってみれば素晴らしい経験を積むことが出来た2年間でした。間違いなく、私の人生に糧になったと思います。

終わりに

この話は今となっては飲みの席(※男性のみの飲みに限る)ではネタとして大いに使えるので、当時の大学の友達や先輩方にもオープンに話していました。それに関してイジられることは多々あっても、虐められることはさすがになかったですね。

ちなみに当時の一部先輩たちからの私のあだ名はdanyu-でした。ただの書店店員にこ れ は ひ ど い。ただまぁ今となってはいずれも笑い話なので、ひょんなことから始まった特殊な社会経験に今となっては感謝です(笑

以上です、どの層に需要がある記事か自分でもよく分かりませんが、「でかでかと”本”と書いてある小さめのお店は、実はこんな感じの仕事なんだよ!」という参考までに。

ちなみに、バイト辞めた後にその店に行くことは一度もありませんでしたとさ(笑)仕事はともかく、プライベートではやっぱ入りづらいっす・・・。元同僚の送別会とかにはちゃんと行きましたよ!!