先日、AmazonPrimeで配信が開始された「ふしぎの海のナディア」を全話視聴しました。
今回はその正直な感想記事です。多少のネタバレや多くの批評もありますので閲覧の際はご注意ください。
「ふしぎの海のナディア」とは
視聴前の私にとっての「ふしぎの海のナディア」対する印象は、「タイトルは聞いたことがあるが、本編は見たことがない。」作品の一つでした。
あとは、OPの森川美穂さんの「ブルーウォーター」はアニソンとしては大好きで、本編は見たことないのに曲だけは何度も何度も聞いたことがありました。
コッコロのオルゴールが、ひっらいてーく、ひーびーてーく
[ ふしぎの海のナディア ] ブルーウォーター - OP映像 - The Secret of Blue Water [ アニメOP ]
「ふしぎの海のナディア」は海底二万マイルを原案としているそうです。「海底2万マイル」といえば、ディズニーシーのアトラクションしか思い浮かばない私ですが・・・勉強します。
放送日時と話数
1990年4月13日~1991年4月12日にNHKで放送。
NHKアニメの黄金期ですね。少し時期は異なりますが「YAT!安心宇宙旅行」とか「飛べ!イサミ」とかも懐かしいですね。YAT安心!宇宙旅行の天上院 桂役の椎名へきるさんのファンになった事がきっかけで、今の声優オタクとなった私です。
出演声優
キャラ名 | 声優 |
---|---|
ナディア | 鷹森淑乃 |
ジャン・ロック・ラルティーグ | 日高のり子 |
マリー・エン・カールスバーグ | 水谷優子 |
キング | 桜井敏治 |
グランディス・グランバァ | 滝沢久美子 |
サンソン | 堀内賢雄 |
ハンソン | 桜井敏治 |
ネモ船長 | 大塚明夫 |
メディナ・ラ・ルゲンシウス・エレクトラ | 井上喜久子 |
エーコー・ウィラン | 松本保典 |
フェイト | 関俊彦 |
ガーゴイル | 清川元夢 |
ネオ皇帝 | 塩沢兼人 |
エアトン・グレナバン | 山寺宏一 |
ハマハマ | 山口勝平 |
声優オタク目線で見ると、このメンツだけでもうお腹いっぱいです。
実際に見てみての感想
良かった点
- ストーリー展開が意外で面白い
- 声優さんの演技力は文句の付けどころ無し
- 元・悪役の立ち位置が絶妙
- 何気にお色気シーンが多い
それぞれの項目について細かく書いていきます。
ストーリー展開が面白い
ストーリーの展開は割と意外な方向に進んでいき、見ていて飽きがありませんでした。
特に後半の3話の展開は激熱でしたね。逆に言えば、あの3話がなければ凡作として終わっていたような気もします。後述しますが、その前にあたるシーズンは退屈で退屈で仕方なかったので・・・。
声優さんの演技力はピカ一
大塚明夫さんや堀内賢雄さん、日髙のり子さんなどのレジェンド声優さんが多数出演されています。
脇役ですら関俊彦さんや山口勝平さんなど、こちらも盤石な布陣です。
個人的にはミニーマウスやさくらももこのお姉ちゃんで有名なケロリンこと故・水谷優子さんや、天津飯役でお馴染みだった故・塩沢兼人さんのお声が聞けたのも感慨深かったですね。あのお二方の声質はやはり唯一無二の存在だと感じました。
元・悪役の立ち位置が絶妙
タイムボカンで言う所の「ドロンジョ、ボヤッキー、トンズラー」の立ち位置のキャラ(グランディス、サンソン、ハンソン)が登場してきます。
序盤は悪役として主人公たちにちょっかいを出してくるのですが、割と早めに協力しあう間柄となり、最終的にはお互いに信じあう仲間となっていました。
オープニング映像ですでに仲間っぽい雰囲気を醸し出していたので、仲間になったこと自体は予定調和でしたが、思った以上に深い関係になっていく展開を見ていて楽しかったです。
全然関係ないのですが、滝沢久美子さんの声がドロンジョ様役の小原乃梨子さんの声にそっくりなのも個人的にはちょっと気になりました。
何気にお色気シーンが多い
ここは男目線です、すいません。
意外にお色気シーンが多いのが印象的でした。主にヒロインのナディアとお姉さんポジションであるグランディスのですね。
AmazonPrimeで13歳以上推奨の表示がされていたのはそういうことか・・・・。
といっても内容的には、例えば「主人公がヒロインの着替えシーンを偶然に覗いてしまったり」とかそういうマイルドなやつです。
ただ、コードギアスのカレンのあのシャワーシーン的な演出も1回だけあります(俗に言う"なんとか券"発行)。分かる人にだけ伝わってくださいw
悪かった点
上記のように良かった点も多くあったのですが、全体で見ると良くも悪くも昔のアニメといった感じでした。もし私が小さいころにもし見ていたら、思い出補正も相まって間違いなく名作になっていたでしょうが、おっさんになってから初めて見たためか、「個人的にはいまいちだったかな・・・」というのが正直なところです。
悪かった点は例えば以下の通りです。
- ナディアの性格がきつい(特に無人島編以降)
- 無人島編の展開が退屈
- 予告のナレーションが遊び過ぎている
- OPとEDがずっと同じ(EDの映像は後半3話だけ少し変わる)
ヒロインのナディアの性格がきつい
キャラデザは大好きです。
最初の頃は外見も声も可愛いく、かなり好きなタイプのヒロインキャラでした。
・・・が、後半に行くにつれてその我の強さが目立つ形となりました。その性格には育ちが影響していて、本来であればそういったキャラ設定を楽しむべきなのでしょうが・・・自分にはいまいち合いませんでした。
無人島編の展開が退屈
後半に「無人島編」があるのですが、ここの展開が退屈過ぎました・・・。
ナディアは一人で奇行に走って手に負えない状況になったり、マリーとキングも無人島にいるというのにいまいち緊迫感がなかったり・・・最初の内は正直、何を楽しめばいいのかよく分かりませんでした。
グランディス一味とは離れ離れになっていたので、彼女たちの存在がいかに大きかったかを思い知らされましたね。
予告のナレーションが遊び過ぎている
主に上述の無人島編でのナレーションとなるのですが、ヒロインのナディアの奇行を馬鹿にするような内容が多かったんですよね・・・。(話によると、視聴者から投稿を募集した内容だとか?)
完全なギャグマンガなら笑えるところなのですが、無人島編の直前にはフェイト(cv.関俊彦)というキャラが壮絶な最期を迎えていたりするので、それを考えると、シリアスにしたいのかギャグにしたいのか製作者の意図がよく分からなくなってしまいました。
ちなみにこれがそのシーンです。子供のときに見ていたら確実にトラウマになっていただろうな・・・。
OPとEDがずっと同じ(EDの映像は後半3話だけ少し変わる)
全39話なので、物語が大きく動いた際などは曲などに多少の変更は欲しかったですね。
一応、最後の3話だけは、OPの映像の後半部分がほんの少しだけ書き換えられています。(歌は同じです)
挿入歌は数多くあり、物語の後半には「過去のシーンと共にキャラソンを3曲披露する」という謎の回もあったので、その曲を作る労力を、少しでもOPやEDに回せなかったのかな って感じですね。
こんな人にお勧め
以上、「ふしぎの海のナディア」の感想記事でした。
以下に該当する方には特にお勧めできる作品かと思います。
- 旧約聖書やアトランティスなどの伝説・超古代文明用語にロマンを感じる人
- 庵野秀明監督、キャラデザ貞本義行氏の新世紀エヴァンゲリオンコンビが好きな人
- 昔ながらのアニメが好きな人
個人的な評価
★★★☆☆
時間がある人には見て欲しいが、無理して見るほどでもない。
最後までお読みいただき有難うございました!
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- 発売日: 2011/11/23
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