PCゲーム「Summer Pockets REFLECTION BLUE」のネタバレ満載感想記事です。
現時点では、空門 蒼(そらかど あお)、紬 ヴェンダース(つむぎ ゔぇんだーす)、水織 静久(みずおり しずく)の3人のシナリオをクリアしました。
Keyの過去作である、Kanon,AIR,CLANNAD,リトルバスターズ!の話題も交えての感想を語っていきます。
完全に、既プレイ者向けの記事です。
それぞれの作品をプレイ中、もしくは今後プレイする予定がある方はここから先の閲覧はお気を付けください。
正直、現時点でもめちゃくちゃ面白いです。万人受けしないジャンルの作品だというのはもちろん分かっています。それでも老若男女問わず、是非一人でも多くの人にプレイしたいただきたい作品です。
現時点でこの高評価で、最後までプレイしたらこの作品に対する評価は一体どうなってしまうんだろうか・・・。
Summer Pockets REFLECTION BLUE 初回限定版
- 発売日: 2020/06/26
- メディア: DVD-ROM
それでは始めます。
序盤の共通シナリオについて
最初のほうで「傷ついた渡り鳥」の選択肢を選んだためか、「翼が傷ついた」だの、「背中の羽が痛む」だのといったニュアンスのシーンが多く出てきて、AIRの観鈴や神奈の事をやたらと思い出す形になりました。
序盤でなおかつギャグシーンのはずなのになんかつれぇよ・・・。BGMもAIRの夏影に似たものがあったためなおさら。。。絶対狙ってるだろう・・・!
鏡子さん
主人公にとっては叔母さんにあたる鏡子さんは超美しい。
今のところはAIRの神尾 晴子寄りのキャラって感じですね。ただし、”料理は出来ないのにニワトリは捌ける”、”朝型人間なのに夜遅くまで起きてることもある”、”怒ると笑いながら呪いの人形を渡してくる” など、まだまだ謎多き美人さんです。
物語がシリアスな展開のときにこの方が出てくると落ち着きます。心のオアシスです。
加藤うみ(うみちゃん)
同じく親戚で同居人のうみちゃんは、鏡子さんとは違うベクトルでいろいろと超かわいい。
AIRのみちる、CLANNADの春原芽衣ちゃんポジションですね。声は「干物妹!うまるちゃん」のチビうまるちゃん寄りの声で、もう率直に言って大好き。
ニワトリが室内にいて、うみちゃんが「クケー!」と言うシーン(実際は主人公の聞き間違え)なんかは可愛いすぎて、毎回飛ばさずに聞いてしまう程です。
まだ先の話にはなると思いますが、彼女も個別シナリオがあるようですね・・・お願いだから暗い話だけは勘弁してくれよ・・・。うみちゃんはアボカドの匂い。
天善と良一
今作の男キャラ2人も超好き。
リトバスの真人と(自由になった後の)謙吾のコンビを思い出しますね。バカとバカが揃って最高の愛すべき馬鹿になっています(もはや暴言)Keyの男キャラ、サイコーー!!(CLANNADのサッカー部のクズたちを除く)
ヒロインルートの個別感想
さて、ここからは現時点で攻略済み3人のネタバレありまくりの感想記事です。
「空門 蒼」のシナリオをプレイして
キャラの第一印象
第一印象は、Kanonの沢渡 真琴や、AIRの霧島 佳乃、CLANNADの藤林杏、リトバスの三枝 葉留佳と同じ「活発系の少女」って感じでしたね。あ、全然暴力的ではないです。
Key作品ではお馴染みの、「小動物を連れているキャラ」でもあります。
作品名 | ご主人 | 動物種(名前) |
---|---|---|
Kanon | 沢渡 真琴 | ネコ(ぴろ) |
AIR | 霧島 佳乃 | 犬(ポテト) |
CLANNAD | 藤林杏 | 猪(ボタン) |
リトバス | 棗 鈴 | ネコ(ドルジなど) |
サマポケ | 空門 蒼 | 狐(イナリ) |
また、序盤に着替えシーンを主人公にラッキースケベされるポジションでもありました。
この手のキャラは、表向きの活発な性格とは裏腹に、裏では大きな悩み(家族とか病気とか)を抱えていることが多いイメージかな。
今作の、蒼の大きな特徴としては・・・常に眠そうにしており、「日時・場所問わず、頻繁に寝る女性キャラ」ということで、最初はリトバスの直枝 理樹君のようにナルコレプシーのような症状持ち、もしくは真琴のような人外の者かなとも思いましたが・・・話はそんな簡単じゃなかったですね。
蒼シナリオをプレイしてみて
やっぱKeyの作品はプレイしていて背筋がゾクゾクしますね。
普通のギャルゲー作品ですと・・・
ヒロインと出会う→ヒロインと仲良くなる→ヒロインとの日常→ヒロインとの別れorハッピーエンド
起承転結を考えると、上記のような流れで大体は終わるところですが、蒼の場合は・・・
ヒロインと出会う→ヒロインと仲良くなる→不穏な空気になる(蒼が正装で山の中に入っていくシーン)→蒼との別れ(記憶容量のオーバー)→蒼が目覚める(一時的な復活)→蒼との再びの別れ(記憶の蝶の放出による、永い眠り)→必ず蒼を助け出す(エンディング)→蒼との再会(いつか訪れるであろう奇跡の瞬間)
と、読み手の予測や想像を何度何度も上回ってきました。
文字に起こすとくどくも感じますが、実際にプレイしている時はBGMや効果音などの演出も相まって常にゾクゾクしっぱなしでした。唐突にBGMを消してきたりとかですね。蒼の一時的な目覚めからの再度の眠りに着くまでのシーンは少し泣きそうになったかな・・・。
エンディング後に、その後にいつか必ず訪れるであろう未来(奇跡)を流す手法はKanonの初プレイ時を思い出しましたね。なんかすごく懐かしい気分になりました。ただ、蒼のエンディング前後の絵柄が少し異なるように見えたのが少しだけ違和感を覚えたかな。年齢を重ねさせた描写だったのかもしれませんが、ぱっと見だと別人に見えなくも・・・。
蒼の話自体は、物語としては決してハッピーエンドではなかったです。
「七影蝶に触った人の末路は・・・」
鏡子さんが蔵で語ったこの言葉がすべてを物語る話でした。
これから先、ハイリが運良く蒼の蝶を見つけられたところで、多くの七影蝶を触る過程により、今度はハイリの記憶容量がパンクするだけなんですよね・・・。「たとえ10年掛かろうと必ず見つけ出す」と本人も言っていたので、蒼の蝶を一瞬で見分けられる能力もあるわけではなさそうですし。結局はハイリも「七影蝶に触った人の末路は・・・」に収束する形になるかと思います。
ハイリがパンクした後は、リハビリを終えた藍が二人を救うため、2人の七影蝶を探しに行く展開も容易に推測できます。(ただし、藍は本編の時点では蝶を視認することが出来ない?、よってイナリの助けは必須か)
ハイリ、蒼、藍の3人が幸せになる未来、いつか必ず・・・。
残った謎とメモ
- 序盤、ハイリと蒼がかき氷のぶっかけあいをしていたとき、婆ちゃんは店内にいるのになぜ外に出てこなかった
- 過去編で、藍が転落後、"藍の姿"を模して、蒼を"迷い橘"まで連れて行ったのは誰?(紬とツムギの関係がヒント?)
七影蝶・・・死んだあとに、残された人に想いを伝えるため、死者の魂が蝶になる。
「紬・ヴェンダース」のシナリオをプレイして
金髪の外国人枠の少女です。
最初の印象
最初はリトバスのクドを真っ先に思い浮かべましたかねー。
小動物みたいな可愛さがあるキャラです。そういった意味ではCLANNADの風子も近いですね。
外国人キャラによくある「日本語のイントネーションが独特」といった設定は特にはなく、代わりに「むぎゅ」が口癖のキャラです(自分の名前が「つむぎ」のため、それを崩して「むぎゅ」。かな?)。亜種で、ずくぅ、いりりりりりも登場。
作品名 | キャラ名 | 口癖 |
---|---|---|
Kanon | 月宮 あゆ | うぐぅ |
AIR | 神尾 観鈴 | がお・・・ |
CLANNAD | 伊吹 風子 | 最悪です |
リトバス | 能美 クドリャフカ | わふー |
サマポケ | 紬・ヴェンダース | むぎゅ |
紬シナリオをプレイしてみて
序盤は、ハイリと紬と静久の3人によるただのイチャラブ物語でしたが、Key作品という事で、そのまま終わるはずもなく、内心はビクビクしながら3人の仲睦まじい様子を見ていました(笑
で、加藤家の蔵で、紬?と思われる過去の写真を見つけた辺りからがいよいよ本番って感じでしたね。
その写真を見た後、Keyの他作品の事を考えると、紬は「死後、灯台に住み着いている生霊(生前のやりたかったことを解消することで成仏)」のパターンをまず真っ先に思い浮かべましたが・・・実際はもっともっと深い話でしたね。
ただ、1回のプレイでは、私の頭では正直理解しきれなかったことも多くありました・・・。
- ツムギと紬は正確には同一人物ではない
- ツムギは「灯台守」と「街の人」のどちらを選ぶかをいまだに決められていないため、神隠しの世界から出られない
- 紬は、神隠しにあったツムギを街の人に忘れさせないための存在?
- ツムギの最後の知り合いであった加藤の婆さんが亡くなったことで、紬はその役目を終えた
- よって、紬は役目がなくなったので、新たに「やりたい事」を探す形になった
パリングルスでベランディング!
残った謎とメモ
- ため池にいる友だちって誰?
- 灯台守の男はその後どうなった(少なくとも、加藤の婆ちゃんよりは先に亡くなっているか)
- そもそも神隠しの世界って?
- 神隠し後の世界で、紬がクマのぬいぐるみになったのはなぜ?(ツムギが元来持っていたぬいぐるみが具現化したという事?)
- 影法師が広い草原に歩き出す??
紬の鼻歌・・・外国の民謡(鴎の母が知っていた)
宇宙人のぬいぐるみの名前・・・ワシオ
ハイエナ・・・大渕さん
加藤のおばーちゃんにキョーリューのぬいぐるみをあげる
俺、静久、灯台、島。本来であれば交わることのない人をつむぎ、夏の大きな思い出に変えた。
読み飛ばしや理解不足が多くある気がするので、紬シナリオに関しては後でもう1周やる予定です。
水織 静久シナリオをプレイして
紬シナリオの次にやるべきシナリオは静久一択でしたね。この判断はおそらく間違っていなかったかと思います。
初めの印象
「不思議さんを演じる、超常識人」が最初に私が持ったイメージですかね。初期登場のシーンは自分を「満月を喰らいし乳房」と名乗るそこはかとなくヤバい人でした。リトバスの姉御を思い出されますね・・・。
あとは自他ともに認める〇っぱいさんです。そこはかとなく、リトバスの姉御を思い出されますね・・・(2回目)。満月を絡めたシーンで、、Kanonの川澄舞も一瞬脳裏に浮かんだかな。更には、ネコが静久のところまで導いてくれることから、CLANNADの相楽 美佐枝さんと志麻 賀津紀くんも思い出されますね。
静久は上述の「紬・ヴェンダース」のシナリオで、紬以上の頻度で登場してきていたので、ある程度の親近感はすでにありました・・・が、静久シナリオは、紬シナリオとはまた違った切り口の物語だったので、静久(と紬)というキャラを2倍楽しむことが出来ました。
また、静久シナリオは序盤から「海の家に集まる」名目で、多くのキャラが登場してくるのも特徴的でした。大勢の攻略対象キャラが同時に登場してくるシナリオ、個人的には大好きなんです(CLANNADの渚編で、学園祭準備で渚、ことみ、杏、涼が常時わちゃわちゃしていたシナリオがイメージに近いですかね)
静久シナリオをプレイしてみて
ストーリー自体は、前半のパイリと静久のイチャイチャっぷりは、蒼や紬シナリオ以上でしたので、正直反動が怖かった・・・。
で、そこからの例の記憶障害の発覚ですよ。ハイリ目線で考えるとこれはなかなかにきついシナリオ・・・。鏡子さんのフォローと、偶然触った過去の静久の七影蝶がなかったら危なかった。
不幸中の幸いは記憶障害の原因が、「恋人になること」がトリガーな事ですかね(まぁ実際には違いましたが)。「一週間フレンズ。」みたいに、毎回ゼロ地点に戻されていたらさすがに精神が崩壊する。
上述の通り、途中、七影蝶がシナリオに大きく絡んでくるので、蒼のシナリオを事前にやっておいたことはラッキーでした。ご神体(死んだ七影蝶がやどっていた?)に触れたことからの記憶の流入や、その後の展開はすんなりと受け入れ理解することが出来ました。蒼が、入院している藍のことを静久に相談していたシーンも良かったですね。
その後は静久の成長物語でしたね。正直、Keyの中では割とシンプルなシナリオでしたが、今のところは一番好きなシナリオです。というか、静久先輩がビジュアル的に一番好き。
後半の紬と静久が泣いているシーンの演技は圧巻でしたね。一語一句逃さずに聞き入ってしまいました。・・・まぁそこで製品の誤字も発見してしまいましたが(笑)
誤字の箇所:紬「・・・だめですよぉ・・・うそつかいないとぉ」(音声はちゃんと「つかないと」と言ってます)
静久と母のシナリオも見事だったかと思います。あまり表には出てきませんが、現代の問題の一つでもありますよね。俺も他人事じゃない・・・。全人類が、CLANNADのアフターと、この静久のシナリオをプレイすれば、親子の凄惨な事件は絶対に減少すると思うんだ・・・。
最後のハイリと静久の別れのシーンも本当にきれいなまとめ方だったと思います。しかもそれだけでは終わらず、もし二人が別れなかった時はどうなるかのバッドエンドも用意してくれ、なおかつ、別れたあと、いつか訪れるであろう奇跡(再会)のシーンまでしっかりと描写してくれるとは・・・感無量です。ありがとう、Key!
残った謎とメモ
- 物語途中からうみちゃんが一切出てこなくなる(代わりに鏡子さんや静久の母が登場)
- ハイリの元に、幼いときの静久の七影蝶が飛んできた理由?
- 母親はヒステリックな性格、では父親は?(夫婦はおそろしく不仲とのこと)
- 物語後半、ミケネコがいなくなった理由は?
- 最後、ハイリが聞いた紬の声は幻聴?
- エンディングのぬいぐるみの、鳥はハイリ、牛は静久、熊は紬、では後ろのウーパールーパーは誰?
徳田・・・昔はアレだったが、良い奴。徳田スポーツ店社長の息子。小金持ち。
チキンホワイトカレー・・・鳥白島が由来
カレーの基本は「にんじゃがたまにくる」
キャラ名 | 好物 |
---|---|
静久 | ザクロ |
紬 | 綿あめ |
しろは | スイカバー |
蒼 | かき氷のブルーハワイ |
三谷 | メロンバー |
鴎 | 三角のスナック菓子 |
野村 | おにぎり |
天善 | ワカメ |
紬 | パリングルス(実質じゃがいも) |
心の中では徳田祭りだよ。
鳥白島に関しての現時点で得た情報
- 神隠しが時々起こる(ツムギ以外は戻ってきた)
- この島は、記憶の還る場所
- 海に灯籠を流すことで、帰ってきていた先祖を見送る
- 縁切り神社、縁切り寺がある、猫を神様として祀っている祠もある。
- チャーハン勢が強い(島外在住のうみちゃんもなぜかガチの炒飯勢)
- カレーチャーハンは戦いを終わらせる可能性を秘めている
3人のプレイを終えてみて
正確には計測していませんが、どのキャラも1人につき6時間~8時間ほどの大ボリュームな物語です。Key作品ではもはやお馴染みのボリュームですね。
これがあと最低5人か・・・ワクワクが止まらないぜ。
現時点で最も気になっているキャラは、スイカバーさんこと鳴瀬しろはですね。キャラグラもさることながら、小原さんの声がとにかく良い・・・!「わたあめさん」の発音なんかは特に好き。初登場シーンでは”下着姿”で夜のプールにいた理由も気になるところです。(2回目以降の遭遇時はちゃんとスクール水着を着ていた)
どすこい。
あとはファイルーズあいさんが演じる神山識もやはり気になるところですね。サマポケのメインヒロインは「鳴瀬しろは」かと思っていましたが、パッケージとかを見ると実は織がメインヒロイン・・・?それとも、RBでシナリオが追加されたからそういうパッケージデザインになっているってだけかな。リトバスエクスタシーの二木 佳奈多、笹瀬川 佐々美、朱鷺戸 沙耶の3人みたいな感じで。
ちょっとその辺も気になるところです。今のところは織は他キャラとの絡みが一切ないので、「人外の者」(ハイリだけに見えている島の神?鬼?)の展開を予想していますが、まぁこれまでの3キャラは展開の予想をことごとく外しているので、正直我ながらアテにならない予想です。
また、織は今のところは「食べ物の話」ばっかりしているものだから、ダン持てのひびきとキャラがいちいち被るんですよねw(演技自体はひびきとは違う声質です)ファイさんの声、大好き。
あとはハイリが幼いころに島にいたのはほぼ間違いなさそうですが、その記憶がすっぽりと抜け落ちているところかな。静久の記憶障害とはさすがに関係なさそうですし、今後どう物語に絡めていくのが気になります。無難な所だと七影蝶絡みかな。
なにはともあれ、この先の展開も楽しみです!
Summer Pockets REFLECTION BLUE 初回限定版
- 発売日: 2020/06/26
- メディア: DVD-ROM