2020年秋期アニメで私が最も期待している「神様になった日」(シナリオ:麻枝准)が、いよいよ放送開始となりました!
シナリオ担当の麻枝准さんは、Key作品の「Kanon」、「AIR」、「CLANNAD」などの生みの親として有名で、「泣きゲー」というジャンルを確立させたお方ですね。
その辺りについて詳しくは上記記事で語っています。
今作の「神様になった日」は、「AngelBeats!」、「シャーロット」に続く、麻枝准アニメ作品の3作目となります。
アニメーション制作は前2作と同じP.A.WORKSさん。私が好きな作品だと、SHIROBAKOや前期の天晴爛漫!などを製作されています。とにかく作画がきれいで、視聴前から安心が出来るアニメーション会社様です。
それでは、1話『降臨の日』を見ての感想を考察を交えて書き綴っていきます。
キャッチコピー
「『Angel Beats!』『Charlotte』を経て――、麻枝 准は原点回帰する。」――
1話で得られた情報
主人公(成神 陽太)について
本名は成神 陽太(なるかみ ようた)。名前を逆から読むと、「太陽神 成」となる。
1話の時点ではごく平凡な高校生。バスケ部。
幼馴染である伊座並 杏子に中学の時から片思いしている。神の力を得て望むものは「受験に受かって、伊座並さんと同じ大学に行きたい!!」
国宝 阿修羅(こくほう あしゅら)というバスケ友達がいる。陽太と国宝がどの程度の仲なのかはまだ不明。
オーディン(佐藤さん)について
我は全治の神である。(自称)
本名:佐藤 ひな(自称)
※下の名(ひな)は公式サイトやEDのクレジット情報より
住んでいるところ:アースガレズ(自称)
アースガレズまでの行き方は、中央本線で松本まで行って・・・って、ツッコメー!(本人談
鍵麺亭のラーメンを見て「神々しい輝き」と言い、神だけに神妙な面持ちになる。
初対面の人からすると、ぱっと見でヤバい人にしか見えないが、いくつもの予知を的中させるなどの人外の能力を発揮している。
1話の時点では人間なのか神なのか、それともそれ以外のナニカなのかは判別できない。
ちなみに、このキャラに関しては当サイトでは以降、本物のオーディンと区別させるため、「オーディン佐藤」の表記でいきます。
伊座並 杏子について
本名は伊座並 杏子(いざなみ きょうこ)
ごく平凡な高校生で、物静かな少女。
図書室で興味のない男子が隣に座ってきたら即移動する、陽太からの告白を即断るなど、見た目に反して意志は強い模様。
オーディン佐藤の情報によると、野球が好き、高校野球の観戦が好き、春と夏は甲子園まで遠征している、めっちゃ応援している。
国宝 阿修羅について
本名:国宝 阿修羅(こくほう あしゅら)
色黒で金髪。バイクを所持。
CLANNADの春原、サマポケの三谷良一 的なポジションか。今後の活躍に期待。
1話時点での伏線や疑問点
1話冒頭のシーンはいつの話?
オーディン佐藤が椅子に座り、インタビューのような形で語っているところから物語は始まります。
「何もかもが新鮮であった。毎日がキラッキラしていた。たっくさんの宝石を詰めた宝箱のような思い出となった。」
現段階で想定できるその時の状況は以下の通り。(いずれもあくまで予想の範疇)
- 後述の「世界が終わった」後、オーディン佐藤の霊体のようなものが陽太らとの思い出を語っている?
- 世界の終わりを何らかの方法でオーディン佐藤が救った後の話?
現時点でパッと思いつく展開は、世界の終わりを何らかの形でオーディン佐藤が自分を犠牲にして救い、タイトル通りに「神様になった」後の状況が推測できます。
まぁ、麻枝准シナリオという事で、「そんな簡単な話で終わるはずがない」 とももちろん思っていますが。
オーディン佐藤の予言『30日後にこの世界は終わる』とは
「30日後に世界が終わる。だから受験勉強なんかしても無駄」、作中でオーディン佐藤が陽太と国宝に口頭で伝えてきます。
『終わる』の程度がどれぐらいなのかは現時点では不明。地球が爆発するのか、人類がいなくなるのか、どこかの『世界』さんという人が死ぬのか。
あとは「オーディン佐藤の余命があと30日」という線も考えられますね。「未来が見えなくなる」=「世界ではなく、オーディン佐藤に死が訪れるため」=「(彼女の)世界が終わる」といった感じで。ひぐらしの古手 梨花のように、その人が死ぬことがトリガーで世界が滅びるとかの展開もありえそうですね。
なお、世界が終わる原因としては、オーディン佐藤曰く「愚かな人類の選択のせいで世界は終わる」とのことだが、核発射ボタンを押すなどではない模様。
1話の最後に「世界が終わるまで あと30日」のカウントが表示されていた。
オーディン佐藤が1話で的中させた未来
- 突然の土砂降り雨
- 交通事故とバスの遅延
- 競馬の順位、馬の行動予測
- 投手の球種(存在しない未来も含めて)
- ラーメン屋の親父と陽太が親しいことを知っていた
存在しなかった5球目を予測
ここで一つ違和感を覚えました。
オーディン佐藤は「存在しない未来(投手の5球目の球種)」をなぜ予測することが出来たのでしょうか。
そもそもオーディン佐藤が野球の3アウトのルールを知らなかったせいで未来が狂ったのか、オーディン佐藤が見る未来は絶対ではないのか、ただのおっちょこちょいなのか、何か計算があるのか・・・。
そもそも、陽太の告白を成功させる気がない?
オーディン佐藤がなぜか知っている事
- ラーメン(これまでに食べたことはなかった模様?)
- ドッキリ
- カメラクルー
- 野球
オーディン佐藤が知らない事
- バスケを知らない(ただ、『シュート』の意味は知っている模様)
- 陽太の伊座並 杏子に対する想い
- 競馬を知らない
※いずれも「知らないフリ」をしている可能性は有り。もしくは「競馬」の予測の時のように、普段は知らないが、「意識して脳内のデータベースを検索」といったようなことをするとすべてが分かるようになっていたりするのかも。
「陽太が告白に失敗すること」に関しては、そもそも成功させようと思っていなかった可能性もあるので一覧からは除外。
全知全能の神にしては、知らないことが多すぎる
1話でまず思った事は、全知全能の神を謳う割には、上述の通りに「知らないことが多すぎる」ですね。
ただの世間知らずなのか・・・それでも「カメラクルー」や「ドッキリ」といった特殊な言葉を知っているのには何か違和感を覚えます。
ただ、的中させた未来の内容を見る限りは、とても偶然とは思えないため、神様うんぬんは置いておいて、『未来予知』に関する何らかの能力・特性を持っているのは間違いなさそうですね。
「日常系アニメ」と見せかけての「異能力者による非日常系アニメ」、その展開はもう慣れっこです!(笑)好きな作品で言うとカオチャとか。
陽太と世界の終わりを見届けることにした理由
作中では以下のように語っています。
「貴様といると退屈しなくて済みそうじゃ。ワシは世界の終わりまで貴様と付き合うことに決めた。」
これが本心なのか、それとも陽太じゃないといけない(or 陽太と一緒にいたい)理由があるのか・・・現時点では何とも言えません。
偉人をその身に宿すくだり
過去の偉人をその身に憑依させることが出来るとのことで、夏目漱石をその身に憑依させて言ったセリフは以下の通り。
「吾輩は猫である、名前はまだない、どこで生まれたか・・・」
陽太が作中でツッコんだ通りに、「夏目漱石が絶対に言わないセリフ」をぶっ込んできたー!
このシーンに関しては意図がいまいち読めないですね・・・。本当に憑依させたのなら流石にセリフが雑すぎるし(笑
「オーディン佐藤は、『予知能力』以外は使うことができない」といったことでも匂わせてるのかな。
陽太の告白が断られたシーンで残る謎
作中、陽太がイザナミに告白をし、秒で断られるシーンがあります。
断られた瞬間に、陽太は膝から崩れ落ち、そこから日暮れ近くまでの間動けなくなります。
違和感を覚えたのはその告白直後のシーンで、告白を断られて膝から崩れ落ちるシーンは時間にしてほんの1,2秒かと思うのですが、その一瞬の間で体育座りしていた伊座並さんの姿が消えてなくなっています。
麻枝准ワールドを考えると、『伊座並 杏子というキャラは実はすでにこの世に存在していない』可能性も微存・・・?まぁ図書館のシーンでは他の生徒に視認されていたので、その可能性は限りなくゼロに近いか。
告白シーンの直前に「天気の子」のオマージュと思われる美麗な背景描写などもあったため、状況を分かりやすくさせるための「そういう演出なだけ」という可能性も大いにありますが、少し気になったので一応書き綴っておきます。
陽太の母が、オーディン佐藤の宿泊を許した理由
1話の最後で「見知らぬ少女である佐藤さん」の、自宅への宿泊許可を母親に尋ねる形になるのですが・・・
「はっ?!その子はいくつぐらいでどんな格好をしている?」、「・・・?!そのまま家につれてらっしゃい、泊めるわ。」
上記のように、母親の反応は、「この日が来るのをあらかじめ知っていた」ような反応でした。
他の作品とかでよくある展開だと、過去に、恩人や助けた人から「そう遠くない未来、修道女のような恰好をした少女が息子の前に現れる。その時はその子の言う事には必ず従いなさい。」的な事をお願いされていた。といったところでしょうか。
オーディン佐藤に人の心を操る力はなさそうですし。
ぶっ飛び考察だと、母が世界をループしている可能性とか、オーディン佐藤は「主人公の妹」になるはずの存在だった とかかな・・・。ここ数年でアニメで起きる事柄の多様化が激しすぎる。
タイトルの「神様になった日」について
「神様になった日」
このタイトルを単純解釈すると、この作品はオーディン佐藤視点の物語であることが予測できます。「神様に出会った日」だったら、陽太 視点の物語になるところですね。
それよりも気になるのは過去系な事です。1話の時点ではオーディン佐藤はすでに自分の事を「神(オーディン)」と名乗っているので、そうするとこの先、神になるようなことを実際にするのかな・・・。
前述しましたが、やはりこの先で「神様になるような事」(世界を救うとか)をオーディン佐藤が実行する展開が、今のところはしっくりときますね。
実は「成神 陽太が太陽神になるまでの話」だったら、ぶっ飛び過ぎててある意味伝説のアニメになることでしょう。
小ネタ
野球勝負をする前の会話で、オーディン佐藤が発したセリフ「あの娘、僕が満塁サヨナラホームラン決めたらどんな顔するだろう」の元ネタは、岡村靖幸さんの楽曲「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」であると思われる。
それぞれの神についてまとめる
今作では多くの神の名をもじったキャラが登場してきます。
それらの名前が物語に影響してくることも考えられるので、一応それぞれの神の意味を記載しておきます。
なお、私の神に関する知識は現状はほぼほぼゼロです・・・。
太陽神(成神 陽太)
太陽神は、 太陽を信仰の対象とみなし神格化したもの。(太陽神 - Wikipedia)
神話によって多くの太陽神がいる(天照大神、アポローン、バステト、フレイ、ヘーリオス などなど)
オーディン(佐藤 ひな)
全ての神を統べる最高神。魔術に長け、知識に対して非常に貪欲、カラスと狼を飼っている(ただし、今はお留守番中)
オーディンは、北欧神話の主神にして戦争と死の神。詩文の神でもあり吟遊詩人のパトロンでもある。魔術に長け、知識に対し非常に貪欲な神であり、自らの目や命を代償に差し出すこともあった。
愛馬は八本足のスレイプニール。フギン(=思考)、ムニン(=記憶)という二羽のワタリガラスを世界中に飛ばし、二羽が持ち帰るさまざまな情報を得ているという。また、足元にはゲリとフレキ(貪欲なもの)という2匹の狼がおり、オーディンは自分の食事はこれらの狼にやって自分は葡萄酒だけを飲んで生きているという。オーディン - Wikipedia
ハーデス(佐藤 ひな)
ハーデスは、ギリシア神話の冥府の神。日本語では長母音を省略してハデスとも呼ばれる。クロノスとレアーの子で、ポセイドーンとゼウスの兄である。妻はペルセポネー。その象徴は豊穣の角及び水仙、糸杉。ポセイドーンと同じく馬とも関連がある。 ハーデース - Wikipedia
イザナミ(伊座並 杏子)
伊邪那美命(いざなみのみこと、伊弉冉、伊邪那美、伊耶那美、伊弉弥)は、日本神話の女神。伊邪那岐神(伊邪那岐命、伊耶那岐命・いざなぎ)の妹であり妻。別名 黄泉津大神、道敷大神。皇室の先祖である。イザナミ - Wikipedia
阿修羅(国宝 阿修羅)
阿修羅(あしゅら)は、八部衆または二十八部衆(中国では二十八天)に属する、仏教の守護神。略して修羅(しゅら)ともいう。六道の一つであり、戦闘をこととする鬼類。五道には含まれないが、趣(gati)の一つとするときは「阿修羅道」である。阿修羅 - Wikipedia
「神様になった日」の聖地
1話に出てきた公園や図書館は、長野県山梨市の万力公園などとの事です。
根津橋や笛吹フルーツ公園など、ゆるキャン△の聖地と被っているところもあるので、あの辺りの聖地巡礼がまた盛んになりそうですね。
おわりに
以上、神様になった日 1話「降臨の日」の感想・考察記事でした。
まだ1話なので分からないことも多く、予想というよりはほぼほぼ願望多めな記事になってしまいました(苦笑)
2話以降の展開にも展開です!シャーロットの時は5話目ぐらいから物語が大きく動き始めたかな?ひとまずは序盤は気楽に見ていければと思います。
個人的には伊座並さんがドストライク。頼むから確かにそこに存在していて、主人公の味方であってくれ・・・。
最後までお読みいただきありがとうございました!また2話の記事でお会いしましょう!
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